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2011年2月20日 (日)

プラモ・レア箱絵シリーズ「スペース1999・イーグル」

110219

 おそらく知っている人はあまりいないと思う1970年代後期の海外SFドラマ「スペース1999」に出てきた宇宙船(の一種)
 キットはイマイ科学の「イーグル1(ワン) SPACE:1999 IMAI PLASTIC MODEL KIT SPACE SCIENCE SERIES」で、1970年代末ころの製品だったと思います。

 このドラマは「サンダーバード」や「謎の円盤UFO」などで有名なイギリスのジェリー・アンダーソンが製作したもので、月が地球軌道から外れ月面基地にいた人々が月とともに宇宙を漂流するという、まあ宇宙のひょっこりひょうたん島みたいな(全然違うけど)お話でした。
 本格宇宙SFではあるのですが、これがまたすっごく地味。路線を変えて派手派手にした第二シーズンがあるらしいけど、それが放送された時には、ぼくはもう左翼活動でいっぱいいっぱいの時で、とてもテレビを見ている余裕なんかありませんでした。

 このイーグルというのは、月面基地で使われている輸送機で、中央部の四角い箱がコンテナになっています。このコンテナは取り外しが可能で、サンダーバード2号のように必要なコンテナを付け替えて運ぶことが出来る設定です。たぶんこういう四角い形ばかりではなく、いろいろなバリエーションがあったような気がします。
 ただ、この箱絵にあるような赤白のラインが入ったタイプが出てきかどうか、ぼくには憶えがありません。もちろん当時のうちのテレビは当然白黒でしたけど。

 しかしこのデザインは素晴らしいと思いませんか。
 操縦席の窓はあきらかにアポロの月着陸船のデザインへのオマージュですが、何のひねりもないぶっきらぼうな左右上下対称のシンプルさ。
 先に触れたコンテナもただの四角い箱だし、エンジン・ブースターもみんな同じ形で対称的な配列。むき出しの幾何学的な構造フレーム。白一色の塗装。
 まさに実用一点ぱり、質実剛健、メンテナンスもやりやすそうなこのデザインこそ、お話は非現実的だが画面はリアルに見せようというデザイナーの執念に似たこだわりの結果なのです。
 しかもこれだけ華の無いパーツの組み合わせが、昆虫とも鳥とも魚とも思わせるスマートで優美な全体像としてまとめられているのです。
 まさに傑作と言って良いと思います。

 「しかも」と言うか、「ところが」と言うか、このイマイ科学のプラモデル、なんとまたしてもゼンマイ走行なのです! 箱側面のイラストを注意深く見ていただければ、コンテナの下にちょこっとタイヤが書かれているのがわかると思います。
 その上、部品素材の色はコンテナとフレームは白でしたが、それ以外は赤!! 何にもしないで組み立てれば、紅白のど派手なイーグルがゼンマイでコトコト走るということになるのです。
 さらに不思議なギミックとして、コンテナ部ばかりではなくコクピット部とエンジン部も取り外し可能な構造になっていて、ゼンマイとタイヤが組み込まれているコンテナを本体から外し、それに直接コクピットとエンジンを付けて走らせることが出来るという、意味不明の機能もありました。
 まあいずれも、実際のスケールモデルでは子供向けとしてはあまりにも面白くないと思ったメーカー側が考えた妙案だったのでしょうが。

 ぼくとしては出来る限りリアルに作ろうと思って改造と塗装をやったのですが、他人様に見せるのが恥ずかしいような出来になってしまいました。機会があれば、そのうち紹介することがあるかなぁないかなぁ…

 なお、今回この記事を書くに当たって調べてみたら、イマイのイーグルには(箱絵を見る限り)別バージョンが少なくとも他に2種類存在するようです。
 ひとつは、基本的なデザインはぼくが持っている箱と同じですが、1/110とスケールが明記されているので、ゼンマイをはずしてスケールモデルに改作したものでしょうか。
 もうひとつは表記が全て英語のように見えるので輸出用なのかもしれません。

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